お地蔵さんを処分したいのですが・・・

「お地蔵さんをもっています。終活を行っている中で、一番困っているのが、このお地蔵さんをどう処分したものかどうかと苦慮しています。」

お墓じまいや仏壇じまいという相談は、時々受けることがありますが、お地蔵さんの処分というのは、聞いたことがない。

お地蔵さんというと、通常は、町内会などの地域で管理しているものだと思っていたのですが、相談者はどうやら個人で所有されているとの由。

お地蔵様の撤去処分や魂・お性根抜き供養についての相談が年々増えてきています。その主な理由は大きく、

1、町内会などで管理しているお地蔵様の面倒を見ることができなくなった
2、土地の売買などに伴い、お地蔵様を撤去・移動する必要がでてきた

という2点になります。こうした際、実際にお地蔵さまを撤去処分したり、移動したりするにはどうすればいいのか困っている人が多いのが現実です。

さらに、お地蔵様は、地域の人々がみんなで面倒を見ている場合が多いので、撤去にあたって意見の集約が難しいという問題があります。また、勝手に処分すれば「タタリがあるのでは?」と、心配する人も少なくありません。

また、社会の高齢化にともなって、墓じまいや仏壇の整理処分は、比較的知られるようになってきましたが、お地蔵様の仕舞い方については、あまり知られていません。

誰しも、お地蔵様を粗末に扱うにはやはり抵抗があります。そしてきちんと供養して、問題が起きないよう対処したいところです。

そこで、処分の方法など少し調べてみましたので、ご紹介します。

お地蔵様は、地蔵菩薩という種類の仏像です。したがって、面倒を見られなくなって処分をしなければならなくなった場合、一般的な仏像を供養処分する方法と同じ手順を踏みます。

お地蔵様などの仏像は、最初に安置・おまつりされる際、「開眼供養(かいげんくよう)」と呼ばれる「魂入れ(たましいいれ)や、お性根入れ(おしょうねいれ)」の儀式を行なっています。すなわち、お地蔵様には、仏さまの魂が宿っていると考えます。

つまり、お地蔵様を処分する際には、仏壇や位牌などと同じように、魂やお性根を抜くことが必要とされています。魂が宿ったままお地蔵様を処分することは、やはり心が痛みます。

今まで手を合わせていた対象ですから、感謝の気持ちを表す意味でも、お地蔵様を処分する際に、魂・お性根を抜くことは、ぜひ済ませておきたい儀式の一つです。

「魂を抜く」という儀式を、魂抜き(たましいぬき)または、お性根抜き(おしょうねぬき)、もしくは閉眼供養(へいがんくよう)といいます。

魂抜きやお性根抜きは、お坊さんに依頼し読経をしてもらいます。あなたが、お坊さんを直接知っている、または、菩提寺(ぼだいじ)の檀家(だんか)さんである場合は、直接お坊さんに魂抜き・お性根抜き(閉眼供養)をお願いしてください。

檀家とは、寺院を寄付とお布施で支える登録会員のような意味合いです。そして、その登録している寺院が菩提寺(ぼだいじ)です。一般に、檀家さん以外に、お坊さんは読経に来てもらえません。つまり、「一見さんお断り」という寺院も多いのです。

檀家離れが進んでいる近年では、寺院やお坊さんとお付き合いのない方も多いです。そうした場合には、「お坊さん手配・紹介サービス」などでお坊さんを探すか、「地蔵じまいの専門業者」に依頼するという選択肢もあります。

お地蔵様を安置してある場所(祠:ほこら)まで、お坊さんに出向いてもらってご供養していただくのがベストです。ただし、そのような事情が許されない状況もあります。なぜなら、お地蔵様は、個人所有や町内会所有の場合、または地主さん所有の場合などいろいろあるからです。

所有者とお世話をしている人々が違うまた、土地の提供者が違う、など事情が複雑な場合もありますので、お坊さんに拝んでもらうところや、処分撤去をするところを見られたくないこともあるからです。

そのような場合でも、「地蔵じまい専門業者」に依頼すれば、先にお地蔵様をまず撤去回収した後、別の供養場にて、誰にも知られずに、お坊さんに魂抜き・お性根抜き(閉眼供養)の儀式を行なってもらう事が可能です。もちろん、お坊さんを手配して現地に来てもらうことも可能です。
次に、お地蔵様の廃棄の方法についてです。

一般的に、魂抜き・お性根抜きを済ませた仏像は、「単なるもの・ただの像」になっています。お地蔵様も同様に単なる石像になります。そのため、そのまま廃棄処分したとしても特に問題はありません。

ただ、仏さまの魂が宿っていた仏像ですから、ゴミとして捨ててしまうことはなんとなく心が痛みます。そのため、仏像は一般にはお焚き上げ(おたきあげ)などの焼却処分をします。しかし、お地蔵様はそのほとんどが石製ですので、焼却ができません。したがって、焼却以外の処分方法が必要になります。

通常、石でできたものやコンクリートガラのようなものは、自治体のゴミとしては出せません。そのような場合、産業廃棄物処理業者に依頼することになります。ただし、お地蔵様の姿そのままでは、産業廃棄物処理業者であっても拒否される場合があります。やはり、なんとなく気持ち良いものではないのでしょう。

もし、拒否された場合は、粉砕したりしてお地蔵様の姿を消してしまえば、ただのガラになりますので、受け入れてもらえるようになります。ただ、自分で粉砕するのもけっこう大変で嫌な作業です。

そうした場合でも、「地蔵じまい専門業者」に依頼すると、魂抜き・お性根抜きから、粉砕~最終処分まで一式を行なってもらえます。

さて、相談者の方は、お持ちのお地蔵さんの建立をしてもらったお寺との連絡が取れないとのことでした。代わりに連絡を取ってみると、そのお寺は、住職さんが常駐していないとのことで、遠方より定期的に来るだけとお留守番をされている方から教えてもらいました。次回ご住職が、来院される際に訪問し、引き取っていただくことが出来ないか相談したところ、快く応じていただきました。日時を決め、相談者より「お地蔵さん」を預かり、持参することとなりました。

 その当日、相談者宅を訪問し、「お地蔵さん」を預かりに行きました。実物は、「地蔵菩薩の真鍮製の立派な仏像」でした。「お地蔵さん」というから、てっきり石仏だとばかり思いこんでおりましたが、ビックリしました。専門業者に頼まずに良かったなと安堵しました。

 寺院では、ご住職に引き渡したところ、本院のお堂に祀るとの意向のようで、相談者に代わり、読経を聞き、お参りさせてもらいました。たまに、お経を聞くのは心が洗われるようで、何だか心地の良いものです。その後もご住職に最近の世相についてお話を聞かせてもらい、面白い時間を過ごすことが出来ました。

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